三和木ブログ

miwaki Blog

2024.08.15

無垢床フローリングの「貼り方」による空間の広がり

「フローリング」と一言でいっても、その貼り方にはいろいろなデザインがあります。

一般的な貼り方(乱尺貼り、りゃんこ貼りなど)のほかにも、継ぎ目を横一線にした「すだれ貼り」や、市松模様のような「市松貼り」など、それぞれに床の表情が変わってきます。

今日ご紹介するのは、三和木が考える、本格現代日本建築をかたちにした岡崎展示場。

こちらの展示場は、錐形の天井がとても印象的です。

ソファに腰掛けてふっと上を見ると、整然と美しく並んだ木の豊かな表情が、心を落ち着かせてくれます。

このリビングには、チークの無垢材を採用しており、この材を「ヘリンボーン貼り」したところが、ひとつの特徴でもあります。

「ヘリンボーン」という言葉を聞いたことがある方、初めて聞く方、いろいろだと思いますが、家づくりにあたって調べるうちにヘリンボーンの存在を知る方も多いようです。

「ヘリンボーン」とは、V字が連なったような配置が特徴的な、フローリングの張り方の一種です。

西洋では「ニシンの背骨の形」に似ているところから「ヘリンボーン(herring=ニシン/bone=骨)」と言われるようになったと伝えられています。

実は日本でも「杉の葉の形」に似ているところからこの形を「杉綾(すぎあや)」と呼び、古来より人気の高い柄模様のひとつでもありました。

一般的なフローリングは、長い長方形にカットした床材を平行にはっていくイメージですが、ヘリンボーンは床材をV字になるように組みあわせて重ねながら貼っていきます。とても個性的な印象に仕上がります。

一般的なフローリングに比べて高級感があり、モダンな印象。さらに、空間に広がりを感じられます。

デザイン性が高いため、高級ホテルや海外のカフェのような雰囲気にもできるのが、ヘリンボーンの良いところかもしれません。

ヘリンボーンは、自宅に取り入れる際にも、リビングなどの広い空間がおすすめ。

ヘリンボーンの床の個性的なデザインが馴染み、木の温もりも感じられます。

ちなみにこちらのリビング、天井には檜を使っています。整然と並べることで直線を強調し、空間的な広がりを演出しています。

中央には、存在感溢れる、尺角の檜を採用した大黒柱が鎮座しています。

檜は高い強度を誇り、そりやねじれも少ない、とても優れた木材。繊細で美しい木肌でもよく知られています。

時間が経過するのとともに光沢を増し、家族の成長と共に一緒に育っていってくれる、とても頼もしく美しい存在ですね。

整然と並んだ錐形の天井、大黒柱の存在感に、ヘリンボーンの床が見事に調和している、とても個性的ながら落ち着きのあるリビングです。

 

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