三和木ブログ

miwaki Blog

2024.07.12

日本の伝統的な建築「むくり屋根」

「むくり屋根」って、聞いたことはあるでしょうか。

屋根にはいろいろな佇まいがありますが、今日ご紹介する「むくり屋根」は日本独自に発展してきた屋根の建築様式で、曲線を描くような特徴的な形をしています。

数寄屋建築や公家屋敷などでもよく見られる、日本の伝統的な建築様式のひとつ。

注目して見てみると、京の町屋にもむくり屋根をみることができます。

三和木が誇る本格現代日本建築、岡崎展示場には、この伝統的な「むくり屋根」を採用しています。

岡崎展示場は、日本建築の拡張高さを、上質な素材と職人の匠の技が支えつつ、現代の暮らしに溶け込むように考えられて建てられた、三和木自慢の邸宅です。

この邸宅には、日本で昔から続く伝統の技が数多くありますが、そのひとつが、特徴的な「むくり屋根」です。

実はむくり屋根は、とても技術のいる屋根でもあります。屋根の流れが直線ではなく、やや凸状にむくませてあります。

屋根の傾斜を支える「垂木」と呼ばれる部材を用いて、均一の曲線になるように加工しています。精度の高い技術が必要な、日本の伝統的な屋根です。

まるでお辞儀をしているような優しい印象の屋根。

この屋根の佇まいから感じられるように、低姿勢や丁寧さといった「心」も表現されています。

古くはそうした日本人独自の精神性が浸透し、商家や公家屋敷、数寄屋建築などに積極的に取り入れられた時代もありました。

丸みを帯びた屋根面は、大切なお客様を招き入れ、最高のおもてなしをしたいと考える日本人の心が伝わってきますね。

屋根のかたち、佇まいひとつで、醸し出される高い風格。

屋根のちょっとした佇まいひとつで、家の印象がぐんと変わります。

 

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