三和木ブログ

miwaki Blog

2023.09.08

広さ以上の広がりを感じる「天井」の考えかた

「間取りや床、壁はこんなふうにしたいな」とお施主様からご要望をいただきながら、家づくりは進んでいきますが、家づくりの理想を語るときに「天井」のお話が出てくることは、実は少ないんです。

天井は、「完成形がイメージがしづらい」などとお聞きすることが多い傾向。

確かに、壁や間取りは「こんなふうにしたい!」という要望があっても、天井はどうするのが合うのか、どうまとまるのか、イメージが湧きにくいのかもしれません。

でも天井は、空間の印象を決めるとても大切な部分。

三和木では、天井も含めてどのような空間になるかを計算し、デザインしてご提案しています。

今回は、岡崎展示場のちょっと変わったリビングから、天井のご紹介です。

岡崎展示場は、三和木の本格現代日本建築を叶えた邸宅。

特徴的で広々とした、品格あるリビング・ダイニングが目を引きます。

天井はとても珍しく、方錐形をしています。

家族を包み込むような方錐形の天井には、直線を強調するように整然と檜を配しました。

空間を丸ごと包み込んでくれるような、部屋の中心に吸い込まれていくような、包容力。

広さ以上の空間の広がりを感じるのは、この天井のおかげでもあるのです。

リビングの中央には、尺角の檜の大黒柱を大胆に。

時間の経過とともに光沢を増していく、家族とともに育ってゆく柱です。

床は、チークの無垢材をヘリンボーンに。

寄せ木貼りの一種であるヘリンボーンは、一枚一枚の木材を交互に編み込むように丁寧に貼っていくと言う、とても手間のかかる工法です。

スタイリッシュなのにどこか懐かしさも感じる、上質な木の床の表情が、空間をさらに広々と演出してくれます。

ヘリンボーンの床と、印象的な天井、そして存在感のある大黒柱により、上品でモダンな空間を醸し出しています。

 

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