三和木ブログ
miwaki Blog
2020.08.19
熟練の大工の匠の技 ー河文の改修工事②ー
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- コラム
名古屋最古の料亭「河文」様の改修工事は、三和木にとってもこれまでになかった一大プロジェクトでした。
江戸時代から400年も続く料亭。登録有形文化財に指定されている建物の改修工事とあって、大工さんたちの緊張感が伝わってきます。
この改修工事は、約2年前から計画されていたもので、河文さんの営業に差し支えないように、短期間での工事を予定していました。
そのため、三和木の家づくりに関わってくださっている熟練の大工さんがこの短期間に大集結。
さまざまな経験を持つ大工さんたちが、互いの経験から、その知恵や技を出し合い、話し合いながら、慎重に作業を重ねてきました。
このように重要な歴史建造物の改修工事で、最も大切なことは「変えない」こと。
実はかなり手が入っていても、「パッと見はわからない」状態にすることで、その趣と歴史を守ります。
そしてこの先また何十年、何百年と歴史を受け継ぐ建築物として「残す」ことがとても大切です。
一般的な住宅のリフォームは、気分を一新し、新しい部材を入れたり、壁の色を変えてみたりと楽しみますが、今回はそれとは違い、むしろ訪れたお客様に「ん?どこが変わったの?」と言っていただくのが、一番の褒め言葉なのです。
一見、改修したことがわからなくても、床の傾きが直っていたり、窓が閉めやすくなっていたり、床下の補強が強固なものになっていたりと、色々なところに大工さんたちの知恵と技が詰まっています。
このブログでも、さまざまな施工現場の様子と大工さんの匠の技を、数回に分けてご紹介していこうと思います。
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