三和木ブログ
miwaki Blog
2025.04.18
森とともに家を育てるということ
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- コラム
私たち三和木は、木のぬくもりを大切にした家づくりを続けてきました。
長く安心して暮らせる家をつくるために、何より大切にしているのが「木の質」です。
そしてその思いは、一本の木を育てる森の手入れから、すでに始まっています。
三和木の原点は、岐阜県加茂郡白川町にあります。
山深く、美しい自然に囲まれたこの土地には、昭和28年から稼働する「白川製材工場」があります。
自社で所有する山林から伐り出された東濃檜をはじめ、全国の材木市場からも優れた木材を目利きで選び抜き、ここで製材しています。
東濃や飛騨といった木の名産地に拠点を構えることで、木の扱いに長けた職人と出会うことができました。
飛騨の匠と呼ばれる職人たちは、木の持ち味を見極めながら、その木が最も美しく、強く、長持ちするかたちに整えていきます。
木は自然のものですから、一本一本、表情もクセも違います。その違いを読み取り、最適な使い方をする技術は、一朝一夕では身につかないものです。
この工場には、今でも三和木の専属大工が足を運び、製材の現場で職人と会話を重ねています。
それは、材を選ぶ目を養うためでもあり、木と家づくりに対する理解をより深めるためでもあります。
木のことをよく知っているからこそ、素材の質を大切にした家づくりができます。
木には、触れたときのあたたかさや、手に伝わる心地よさがあります。
節や年輪の美しさも、すべてが自然の造形美です。
その良さを損なわず、暮らしに取り入れるために、私たちは常に「本当に良い木とは何か」を考え続けています。
三和木で家を建てられるお客様の多くが、造作家具や建具もオーダーされます。
これは高品質な材と確かな技術が揃っているからこそ、叶うこと。飛騨の職人による繊細な手仕事で、木の個性を活かした一点ものの家具や建具が完成します。
年月を重ねるごとに味わいが増し、家族の歴史に寄り添う存在になることでしょう。
私たちが目指しているのは、住まう人が深い愛着をもって暮らし続けられる家。
そのためには、木を育て、森を守り、一本一本の材を丁寧に扱うことが欠かせません。
森から家へ、木を通じた物語を大切に、これからも三和木は木の家づくりに真摯に向き合っていきます。
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