三和木ブログ

miwaki Blog

2024.08.02

現代の暮らしに溶け込む、癒しの「畳」

和を感じる空間というのは、邸宅の憧れのひとつでもあります。

洋式の空間で生活をすることが当たり前になってきた昨今ですが、お施主様からは「あえて和室をつくりたい」「畳の空間が欲しい」というお声を聞くことも多いです。

日本の美意識のひとつとして「わび・さび」という言葉を聞いたことがある人、多いのではないでしょうか。
わび・さびの「わび」とは、充足感や美しいと思う心を養う、その重要性を説いている言葉と言われます。
「さび」は、時間が経ったものでもそれは劣化ではなく、味や美しさとしてとらえる、そこに感じる美しさを言っている言葉です。

三和木の展示場にも、そんな「わび・さび」を感じられる、いろいろな和空間、畳を使った空間をご用意しています。

 

こちらは、大府展示場の和室。

面と線の構成美を基調とした、日本の心を存分に感じさせる空間ながら、どこかすっきりとしたモダンな印象です。
秋田杉のあいだから差し込む照明が、空間全体を優しく包みます。

お部屋の中心にどっしりと存在感を放つのは、杉の一枚板の机。
空間を広く見せてくれつつ、とても格調高くしてくれる存在です。

 

 

長久手展示場には、一階に8.2畳の寝室があります。

畳でしつらえた寝室は、素足で歩くとどこか涼しげで、気持ちの良い眠りに誘ってくれそうです。
特徴は、少し低めの天井。天井を少し低くすることで、空間の雰囲気を創り出しています。

特別な「和室」という空間でなくても、畳を取り入れることで心落ち着く空間は演出できます。

 

 

岡崎展示場は、三和木が考える「本格現代日本建築」。とても格式ある、上質なしつらえです。

外から見ても中の雰囲気を感じられる和室は、書院窓や書院障子、雪見障子など伝統的な様式を存分に取り入れた、趣のある空間。
季節によって、外の光や風を思うがままに取り入れたり遮ったり、または眺めたりできるしつらえです。
隣には水屋があるので、茶室としても楽しむことができます。

そんな和室の広縁から続く月見台には、水面に浮かぶかのような水盤を配しています。

水盤のデザインは、日本人の美意識の象徴とも言われる「真行草」を表現するように演出されています。
夜になると照明がまた一味違った風情を醸し出します。
これも、月の綺麗な秋をはじめ、自然を愛でることを楽しみの一つとした伝統的な日本建築の流れがあります。

 

このように、伝統的な様式を取り入れた空間も、現代の暮らしに寄り添った空間も、三和木は得意としています。

これが実現できるのも、三和木専任の大工さんたちの腕があってこそ。

良質な木をつかった家づくりを大切にしている三和木ですが、三和木で家を建てるお施主様は、和室などの「和の空間」へのこだわりが高い方も多く、ご要望をお聞きしていると私たちもとても勉強になります。

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